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先週の土曜日、再びドライブに出掛けました。
目的地は前回のドライブで行くことができなかったTダムです。
向かう途中にステキなつり橋を発見!
うっそうと茂る森の中まで続いています。
このようなつり橋を見るとワクワクするのはなぜなんだろうか?
まるで東京ディズニーランドのトムソーヤの家の前にいるようだ(?)
もう、渡らずにはいられません。
車を降りて向こう岸まで行ってみることにしました。
つり橋の名前は「恋のつり橋」(だったと思う・・・テキトー)。
なんてロマンチックだこと。
むむむ!驚いた!
渡り口に「5名以上は渡らないでください」の看板がっ!
なんてスリリング。
そして、ラッシュ時にはこの秩序は守られるのだろうか?!
と、どーでもいいことを考えつつ・・・
写真では分かりにくいですが、結構な高さです
しかもかなり揺れる。
結局、このつり橋は、恋人同士がこの橋を渡り、
向こう岸にある鐘を鳴らして、絵馬に願い事を書くというベタなスポットでした。
さて、今回見学したTダムについて、
触れておかなければならないことがあります。
このダムの建設にあたって、生まれ育った家を、土地を、村を、
「ふるさと」を去らねばならなかった人々がいたことを忘れてはなりません。
日本最大貯水容量6億6000万㎥という、
浜名湖2杯分に匹敵するダム湖を形成するため、
水没する村全8地区、532世帯、1639名の村民が
強制移転させられたことを・・・
ダムが建設される前の村の様子
村の航空写真とほぼ同じ場所
2006年9月25日(月)午前7時より試験湛水(ダムに水を貯めること)を開始
2008年4月18日(金)に常時満水位(標高400.0m)に到達する
※画像:水資源機構より
今まで慎ましく静かに生活を営んでいた場所、
よく手入れされた田畑や森、四季折々に咲いていた草花、
季節の変化を見せていた樹木、人々のにぎわいやふれあい、
それがすべて消え400mの水の底に沈んだ。
上の写真は、そういった村に暮らしていた人々の思いが伝わってきそうで、
あまりにも悲しくて切なくて胸がしめつけられる。
51年前の構想発表以来、建設目的が変遷を重ね、
最終的にこじつけられたのは
I川の治水と三県の利水の多目的ダムとして、
総工費は日本最大約3500億円をかけて建設。
ダムの必要性については反対運動が粘り強く展開され、
全国的な問題になるなど、2008年竣工後も問題が山積するダムなのです。
高校時代のクラスメートに、この村の出身の子がいて、
さすがに通学することはできず下宿してましたが、
1983年神山征二郎監督の映画「ふるさと」の舞台になり、
隣の家がロケ地だと自慢してた記憶があります。
いろいろな思いが交錯するなか、初めて見たTダムは圧巻でした。
堤体までの高さは161mもあるそうです
甥は「すべり台」とはしゃいでました
形式は中央遮水壁型ロックフィルダム。
事実上日本最後の巨大ダムとなるだろう。
奥に見えるのは人造湖を横断するために新設された橋。
以前使っていた生活道路は途切れてしまってます