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先月4月に出会った「ヘンなおじさん」について書こうと思います。
2月から行ってる調剤薬局は夕方だけの勤務です。
そこで、平日昼間に働けるところを探していたところ
あるケーキ屋さんの求人を見つけました。
勤務日は応相談とあり、早速電話をしてみたら
翌日面接に来て欲しいとのこと。
私は履歴書に勤務可能曜日、時間を記入したものを用意し
翌日言われた時間にお店に着いた。
15分ほど店頭で立ったまま(汗)待たされたが、
まぁここまでは許容範囲内で何の疑問も感じなかった。
中からコックコートを着た長髪の店長らしき人物が出てきた。
この店長、後に社長であると分かるのだが
「それじゃ行きましょうか」
と、スタスタと店の外へ出て行く。
待たせた15分については触れることなくだ。
しかも、どこへ行くんだ?
私が面食らってるところに追い討ちを掛けるように
「あんたの車に乗せてよ」
どうやら面接は近くの喫茶店でするようなのだ。
面接には車で来ていたが、
初対面の人間、しかも男を自分の車に乗せる恐怖と嫌悪感、
面接地まで応募者の車を使って移動するという非常識さ。
ここで初めて、なんだかヘンな人だ、と気付く。
喫茶店には無事に(笑)到着し面接は始まったのだが、
こちらの要望が店長が要求する勤務条件に
ほとんど当てはまらないのだ。
はじめは条件が合わない時点で辞退するつもりだったのだが、
お金も稼ぎたいと心が揺らぎ始めた。
だけど、調剤薬局とケーキ屋の掛け持ちパートをすると
休日というものが全くなくなってしまうのである。
そしてパートで働いていることの最大の不安要因、
社会保険の加入ができるのか聞いてみた。
もちろん条件を満たさないといけないが、
労働時間を増やすなどして前向きに検討すると返答があった。
しかし、店長、いや、経営者として疑問に感じる言葉が・・・
「なーんでそんなに社会保険にこだわるかなぁ」
ヘンだ!
未だかつて企業側からそんな質問をされたことがない。
扶養されている主婦は別として、
フリーターもパートも社会保険に加入したいのは当然だし、
従業員を大切に思うならば加入させるのが経営者だろう。
健康保険や厚生年金やらを会社が負担したくないとしか思えない。
比べちゃ悪いが、調剤薬局の社長は
私の平日のみの勤務時間では雇用保険に入れないからと言って、
土曜日の昼にも働かせてもらってる。
この社長のように従業員を守るのが
経営者のあるべき姿なんじゃなかろうか。
喫茶店での面接が終わり、助手席に店長を乗せた私の車は
ケーキ屋の駐車場に到着した。
いつしか店長は私のことを
「○○○ちゃ~ん」と名字ではなく名前にチャン付けで呼び始めた。
自分の親くらい歳は離れているが実になれなれしい。
その店長が今度の土曜日から出勤して欲しいと言うのだ。
フツーの企業だとしたら嬉しいオファーなのだが、
私としては、休日がなくなること、社会保険加入が?なこと、
そして一番の即決できない要因がこの店長の人間性。
今すぐにでも辞退したかったのだが言い出せず、
翌日返事をすることにした。
この、なぜ返事が翌日になってしまうのか?で
私の軽自動車の中の密室で押し問答だ。
「自分があんただったら、喜んで(勤務することに対して)はいって
言うけどなぁ・・・なんでなんだ?」
そのうち興奮してきた店長は、私の肩とか腿の辺りを触ってくる。
これってセクハラじゃないの?
こんなときってなかなか、あなたが原因で辞退します!
なんて言えないものなんですね・・・。
いや言うべきではない?
車内での2人きりは30分続き、
ようやく店長は助手席から降りたのでした。
約束の翌日、電話することを躊躇してとうとう昼になってしまった。
すると向こうから掛かってきた。
断ろうとするとまた押し問答だ。
1時間後、ついに私は根負けしてしまったのだ。
つまり今度の土曜日から出勤することになってしまったのだ!
なぜこうなってしまったのか自分でも分からない。
警察の取調べで自白を強要され、
やってもいない犯罪を認めてしまうのはこんな感じなのかもしれない。
その日の深夜0:00すぎ、携帯が鳴った。
深夜に携帯が鳴ることなんて滅多にないので
誰からなのか画面を見たらあのケーキ屋の店長からだ。
採否連絡用に履歴書に携帯番号を書いておいたから
知っているのだ。
なんでこんな時間に?
非常識すぎる!
あまりにも気持悪いので電話には出なかった。
しばらく鳴っていたが切れた。
ホッとしたのも束の間、数秒後再び掛かってきたのだ。
もちろん出なかったが、
自分の決断が間違っていたことに気付いた。
翌日ケーキ屋に電話をした。
もちろん辞退の電話だ。
掛けた時間帯が忙しかったのか、
面接のときの店長とは全くの別人のような
乱暴で不機嫌な話し方。
これで仕事中の態度がよく分かった。
採用辞退の話しをすると、
今忙しいので話していられないと取り合ってもらえず、
それでも私は辞退しますとはっきり伝えて電話を切ることができた。
相手はどう捉えたかは分かりませんが・・・。
出勤するはずだった土曜日は
電話が掛かってきたりすることもなく事なきを得ました。
あと残る問題は履歴書の返還だ。
あのヘンなおじさんの手元に私の個人情報があるというのが
実に気持悪い。
辞退の電話をしたときに言えばよかったのだが
そこまで頭が回らなかった。
履歴書と共に、不採用のときに使ってもらう切手を貼った返信用封筒もいっしょに渡してあるので、私は少し待つことにした。
しかし1ヶ月待っても戻って来る気配がない。
ケーキ屋に電話をする勇気もないので
ハローワークにダメモトで相談してみることにした。
担当窓口の方が女性だったのは幸運でした。
このケーキ屋はハローワークに求人を出していましたが、
私はハローワークを通さず直接電話をして面接してしまっていたので、通常は履歴書の返還の連絡などには対応していないらしいのだが、
事情を汲んでくれて特別に電話をしてくれました。
だけど肝心な店長は不在で伝言という形で終わったのでした。
もしも、それでも戻って来なければ自分で請求するしかない。
ハローワークでアクションを起こした1週間後、
例のヘンなおじさんから携帯に伝言が入っていた。
お手すきの時間に電話が欲しいとのことだ。
また長話でもしてマインドコントロールするつもりか?
私は薬局のパートが終わった20:20頃、
ケーキ屋へ電話を掛けた。
すると、また本人不在だ。
「電話があったことだけお伝えください。
○○と言っていただければ分かります」
とだけ伝言を残した。
それから数日後、
突然履歴書が返ってきたのでした。
チャッカリと、私が自分で書いた宛名の封筒を使って。
ヘンなおじさん・・・
衝撃的でした(笑)
だけど、もしもそこで働いていたらどうなってたんだろう・・・
辞めるに辞められず、セクハラに耐えているか、
言葉の暴力に耐えているか・・・・
ストレス解消に女を抱く、とかも言ってたもんなぁ、
気色悪いです、ほんと。
ケーキって夢のある食べ物だと思うのです。
そんな人間が作り出すケーキ・・・
絶対買いたくありませんね^^;